児童文学研究プロジェクト紹介 

アイデアから完成まで 

読者の皆様、 

私の新しい研究プロジェクトに付き合って頂けませんか?アイデアから完成までのプロセスをこのブログで共有します。これは私にとっても初めての試みで、研究の進捗についてアップデートできることを楽しみにしています。 

プロジェクト 

研究プロジェクトを始めるための一つの方法論はありません。私自身の経験を共有させていただきます。時には、達成したい結果について明確なアイデアを持って開始します。これは通常、研究の問いや仮説の形で具体化されます。 

今回は、調査したいアイデアがあります。それは文学地理学の領域に焦点を当てたもので、これは文学研究の比較的新しいサブ分野で、文学において地理的な面に焦点を当てています。この新しいプロジェクトのアイデアは、日常の観察から生まれました。私は3歳の息子と日本の絵本を読んでいる際、主人公としてのキツネが登場する物語が非常に少ないことに気付きました。 

これは、イギリスの絵本においては一般的ではなく、キツネの主人公とは多くの絵本で見かけます。対照的に、日本の読者は絵本でテヌキを主人公ととしてより多く見かけることがあります。この違いは、イギリスにはキツネがいるのと同じく、日本にはテヌキが多いためかもしれません。 

他の国々と比較すると、キツネについての異なるステレオタイプが存在することに気付きました。私のフィンランド人の友人と同僚は、キツネを高く評価しています。フィンランドの絵本では、キツネはイギリスのように機知に富んでいたり、ずる賢かったりするように描かれることはなく、むしろ森の優しい守護者として描かれています。一方、日本の絵本におけるテヌキの性格は、フィンランドのキツネに似てなく、イギリスのキツネに似ています。スラブ諸国では、キツネはイギリスのキツネと同じ性格を持っていますが、特に言及されない限り、キツネはメスと見なされます(イギリスではキツネはオスです)。 

これらの観察結果から、異なる国々でのキツネとテヌキに関する疑問が生まれ、彼らの異なる描写の理由が問われます。絵本の主人公の描写に影響を与える、種の個体数以外の要因があるのでしょうか?これが私の初期の研究アイデアです。 

研究者のアプローチ 

研究者として、徹底的な調査を行うまで結論を出すことはできません。以下は確認する必要のある初期ステップです。 

  • 同じトピックについての既存の研究文献を確認します。このステップは、既に私の質問に答える研究が存在する可能性も示唆していますが、それは高度に疑わしいことです。私の他に、絵本のキツネとテヌキ、そしてそれらの個体数に注意を払う研究者がいなさそうな気がします。それにもかかわらず、このステップにより、私は研究質問に関するすべての関連する事実を明確にすることができます。 
  • 仮説を確認します。このステップは、私の主張をサポートするための十分な証拠を見つけることを含みます。イギリスの絵本においてキツネは単に賢くてずる賢いだけなのでしょうか?見落としている他の特徴があるかもしれません。この事実の収集プロセスは、私が状況を明確にし、研究質問を最終的にまとめるのに役立ちます。 
  • 研究方法を決定する。この研究質問に答えるためにどの行動をとる必要があるか? 

今の段階では、これらの最初のステップが十分ですが、研究が進行するにつれて、このリストにさらにステップが追加されます。 

研究の喜び 

一部の人にとって、絵本のテヌキとキツネは魅力的な主題には聞こえないかもしれません。その意見を尊重します。ただし、研究は一般的に非常に充実した活動です。 

自分の研究の旅で楽しみを見つける方法を学ぶために、私のアップデートをフォローすることをお勧めします。 

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